令和7年度第1回君津ブロック会員交流会 開催報告

お知らせ

5月11日(日)に千葉医療福祉専門学校にて、学生3名、新人職員1名、ブロック会員の方21名の合計25名の方にご参加いただき、第1回君津ブロック会員交流会を開催いたしました。

今回は「災害を平時から備えるための基礎研修会」というテーマで、初めて外部講師である袖ケ浦市役所 防災安全課 危機管理班長の尾高裕之様をお招きして、対面とオンラインのハイブリット形式での研修会を開催いたしました。

研修会は ①行政の立場より平時からの災害への備えの講義

     ②避難所等を想定したグループワーク      の2部構成で行われました。

①講義の内容は1)災害への備えとして、

・過去の災害について

・避難について

・ハザードマップについて

・各種制度について

       2)千葉県の津波到達時間、浸水想定について

       3)千葉県の地震被害想定調査結果について

       4)千葉県の福祉避難所の指定協定状況について

       5)避難所接地運営マニュアルについて(袖ケ浦市)

それぞれお話いただき、1)過去の災害については阪神淡路大震災の実際の揺れの動画のご紹介がされ、揺れの激しさ、地震の怖さを改める機会となり、そこから実際の避難については、初動の大切さ、地震、火災すべてにおいて、安全を確保した状態で、いかに早く避難するかが重要で、それを阻む人間の心理としてある「正常性バイアス」と日頃の訓練の重要性を教えていただきました。お職場での避難訓練の実施はいかがでしょうか?

2)津波の到達予想時間は震源地による違いはありますが、富津市と君津・木更津・袖ケ浦市で、およそ100分もの違いがあった事は驚きました。富津岬の影響があるとの事です。

4)福祉避難所は、避難生活において特別な配慮を必要とする方を対象とする避難所となります。一番身近であるのは要介護高齢者の方が対象となると思います。場所については指定、協定施設として、高齢者施設や障害者施設など、公共施設・民間施設があるとの事です。

講義終了後は質問も受け付けて頂き、予定時間を超える質問に、参考資料を用いて丁寧にお答えいただきました。ハザードマップを用いて、場所も知っている土地ですとイメージもしやすく、より勉強になりました。

②グループワークでは、昨年の能登半島沖地震の災害派遣体験より考えられたケースにて、それぞれ考えられるリスク、症状とそれへの対応、対策を6グループに分かれてディスカッションしました。

最後に君津中央病院の児玉先生より頂いた「避難所という限られた中で、動けない方への動く事への支援を考える事はもちろんだけれども、運動の専門家である我々は,、ある程度動ける方の活動範囲を狭めない、狭め過ぎない視点も必要」というお言葉は見落としていた大事な視点でした。

研修会後は、ブロック長髙梨より今年度の年間予定について周知させて頂きました。

6月に公益事業研修、8月に学術集会、11月にスポーツ支援研修、来年2月に症例検討会と行わせて頂く予定になります。ご興味のある方は是非ご参加下さい。

最後になりますが、この度災害を平時より備える基礎研修という事で、袖ケ浦市役所防災安全課危機管理班長の尾高様、お忙しい中、市や県のインフォーマルサービスの紹介と実際の震災時動画を用い、わかりやすくご講義頂き、本当にありがとうございました。他部署との合同の企画など、今後とも災害に備え行政の方との繋がりも一層強化できるよう考えて参ります。ご参加いただいた方含め、平素よりブロック活動へのご理解、ご協力ありがとうございます。この度は災害に対するアップデート、また改めて平時への備えに取り組む、大変貴重な会となりました。

次回は6月15日に県士会公益事業局、在宅医療・介護支援部にご協力頂き、「介助技術の向上」をテーマとした第2回君津ブロック会員交流会がございます。皆様奮ってご参加下さい。