2/2(日)千葉医療福祉専門学校を会場に、第2回君津ブロック公益事業局研修会を開催いたしました。
今回は「小児から考える姿勢ケア~成人にも活用可能なシーティング・ポジショニング」と題しまして、千葉県理学療法士協会 障がい児・者支援部部長の髙木秀明先生(船橋二和病院)をお招きし、実技を交えて講義をしていただきました。
内容は、
- 障がい児・者支援部の活動紹介
- 小児から考える姿勢ケア
・姿勢ケアとは ・ポジショニング ・シーティング
- 参加者からの質問
参加者はほぼ全員が小児リハ未経験者でありましたが、髙木先生は「普段皆さんが実施している分野に小児という言葉がついているだけです。」と参加者の方々が理解しやすいような言葉で説明して下さいました。
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姿勢ケアについては、ポジション・シーティングの目的にもリラックスとアクティブがあり、重要な3つの要素として対象者の身体状況・使用環境・使用目的を挙げていました。普段ポジショニング・シーティングを実施している参加者の方々でも、ここまで考えて実施されている方は少ないのではないかと思いました。
ポジショニングの実技では、背臥位・側臥位の観察をし、タオルを使用して楽な位置を探していきます。タオルを入れる部位、厚み、入れ方、注意点など丁寧にご指導いただき、参加者の方々も苦戦しながらも楽しい雰囲気で挑戦されているのが印象的でした。
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続いて車椅子のシーティングを行いました。
座位保持機能のための支援方法には機構、車椅子用クッション、背張り調整、パッド、ベルト、座板などがあり、今回は背張り調整を体験しました。
背もたれ(バッグサポート)を外して背張りの張り具合を調整していきますが、部位や対象者によって適正な張り具合は異なるため、コミュニケーションを取りながら調整していきます。
ポジショニング、シーティングともに小児以外にも適応可能なもので、参加者の皆様の真剣な表情で取り組んでいました。
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講義の最後は参加者の質問に答えて頂きました。
論文やガイドラインを引用しながら、また髙木先生が臨床で実施していることや症例の写真・動画を見せて頂き、小児リハ初学者の参加者にも理解しやすいようにご説明頂きました。
最後のスライドでは心を打たれるエピソードや著明な先生の言葉を紹介され、大変印象に残りました。
セミナー終了後には情報交換会を実施し、髙梨ブロック長を中心にセミナーを振り返りました。
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今回は足元の悪い中16名の先生方にご参加いただき、会を盛り上げて頂きました。
ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
またご多忙の中、100枚を超える大量の資料作成から大変わかりやすい講義までして頂いた髙木先生にはこの場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
最後に
今年度の君津ブロックの活動は今回の研修会で終了となります。
君津ブロック交流会、君津ブロック理学療法学術大会、2回の公益事業局研修会等、
企画・運営していただいた君津ブロックコアメンバーの先生方、1年間お疲れ様でした。
そして君津ブロック活動にご協力・ご参加頂いた先生方、本当にありがとうございました。
次年度の活動に関しましては、随時HP及びメール配信にてご連絡致しますのでお待ち下さい。
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