第7回君津ブロック理学療法学術交流集会開催報告

お知らせ

第7回君津ブロック理学療法学術交流集会を開催しました

令和8年9月27日(日)、千葉医療福祉専門学校にて「第7回君津ブロック理学療法学術交流集会」を開催しました。

当日は、教育講演2題(企画研修部共催更新研修会として開催)と口述発表6演題が行われ、臨床における理学療法の実践から地域活動、災害対策まで、幅広いテーマについて活発な情報交換が行われました。

開催概要

日時:令和8年9月27日(日)9:00~15:00
会場:千葉医療福祉専門学校 2階講義室

参加人数:33名(対面25名・web8名)

教育講演1

「あなたの臨床に生理学を」
問診による疼痛の解釈と理学療法
~「痛み」の意義とは?身体の悲鳴を聴きとろう~

講師:岡村 安優 先生(学校法人あすなろ学園 千葉医療福祉専門学校)

 教育講演1では、日々の臨床で多くの理学療法士が向き合う「痛み」をテーマに、問診から得られる情報をどのように捉え、理学療法につなげていくかについてご講演いただきました。

 生理学は専門的で難しく感じることもありますが、身近な例え話を交えながら分かりやすく解説していただき、参加者が楽しみながら理解を深められる内容となりました。痛みの訴えを単なる症状として捉えるのではなく、その背景にある生理学的な機序や患者さんの身体からのサインとして理解することの重要性について、臨床場面を意識した内容で学ぶことができました。

 また、患者さんの言葉に耳を傾け、問診から得られる情報を臨床推論や理学療法評価につなげていくことの大切さを学ぶことができました。参加者にとって、日頃の臨床を振り返りながら、より深い病態理解と理学療法評価につなげるための有意義な講演となりました。

教育講演2

「地域活動・地域ケア会議での課題を整理し、医療・介護保険下でのリハビリテーションを考える」

講師:髙梨 晃 先生(医療法人社団弘雄会 榎本整形外科)

 教育講演2では、地域活動や地域ケア会議をテーマに、地域におけるさまざまな課題をどのように整理し、医療・介護保険下でのリハビリテーションにつなげていくかについてご講演いただきました。

 地域包括ケアシステムの考え方にも触れながら、住み慣れた地域でその人らしい生活を継続するために、医療・介護・福祉などの多職種が連携して支援することの重要性について学ぶことができました。また、地域ケア会議や地域活動において、理学療法士が専門的な知識・技術を活かしながら、地域の課題を捉え、他職種と協働していくことの重要性についても考える機会となりました。

 高齢化や生活環境の変化など、地域が抱える課題が多様化する中で、理学療法士には医療機関でのリハビリテーションにとどまらず、地域で暮らす方々の生活や社会参加を支える視点が求められています。本講演を通して、日々の臨床で培った知識や技術を地域でどのように活かしていくのか、また、地域包括ケアシステムを支える一員として理学療法士に何が求められているのかを改めて考える、貴重な機会となりました。

口述発表

午後からは2つのセッションに分かれて、計6演題の口述発表が行われました。

 セッション1では、肩腱板損傷に対する運動課題の工夫、富津市民を対象とした災害リスク認知と防災行動、整形外来リハビリテーション患者への災害対策指導について発表が行われました。臨床における運動療法の実践に加え、地域住民や患者さんに対する災害への備えなど、理学療法士の活動の場が医療機関から地域へ広がっていることを感じられる内容となりました。

 セッション2では、間質性肺炎患者の自宅退院に向けた支援、片頭痛に対する病態理解と理学療法士としての関わり、富津市フレイルトレーナーとしての地域リハビリテーション活動について発表が行われました。疾患や対象者の生活背景に応じた支援から、地域における介護予防・健康づくりまで、幅広い領域での理学療法士の実践が紹介されました。

 各演題では、日々の臨床や地域活動から得られた経験や取り組みが共有され、発表後には座長を中心に活発な質疑応答が行われました。それぞれの発表を通して、理学療法士が対象者の身体機能だけでなく、生活や地域とのつながりまで捉えて支援することの重要性を考える機会となりました。

終わりに

 今回の学術交流集会では、臨床での疼痛への対応から、地域ケア、災害対策、呼吸器疾患、頭痛、地域活動まで、理学療法士が関わる幅広い領域について学ぶことができました。

 また、さまざまな施設・領域で活動する理学療法士が、それぞれの実践や研究について発表し、意見交換を行うことで、地域における理学療法のさらなる発展につながる有意義な交流の場となりました。

 ご参加いただいた皆様、講演・発表・座長を務めていただいた先生方、ならびに開催にご協力いただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

 今後も君津ブロックでは、理学療法に関する学術交流と地域における理学療法士の活動の充実を目指してまいります。

今後の活動について

2026/11/15 第3回君津ブロック災害研修会 

2027/2/14 士会主催君津ブロック症例検討会

皆様のご参加を心よりお待ちしております。